2006/07/03

中性脂肪67%低下 実証された青魚の威力

青魚には必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が含まれています。
魚の汚染も気になりますし、たくさんはなかなかとれないので、毒性チェックをし安全基準を満たした
サプリメントで補うのもよいでしょう。

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 EPAはコレステロールと中性脂肪を下げる。
 それは、多くの研究で証明されていて、効果が最もあらわれるのは、コレステロールと中性脂肪の両方が高い人の場合である。
 オレゴン大の研究者が、被験者に鮭(さけ)を毎日、10日間食べてもらった研究では、健常者の場合、血中コレステロール値は最高17%の低下をみた。高脂血症患者の場合は、最高20%の低下だった。
 中性脂肪のほうは、健常者で最高40%、高脂血症患者の場合は、実に67%の低下をみたのだ。
 EPAが中性脂肪を下げる働きは調整的で、血液中の中性脂肪の量が多すぎると、全身に指令を発動させて、中性脂肪を分解する酵素を作り出させる。そうやって中性脂肪値が高くなりすぎるのを防ぐのだ。
 EPAは、魚の脂肪に多く含まれている脂肪酸で、いわし、あじ、まぐろ、さば、鮭などの、青魚に特に多く含まれている。いわしの魚肉100グラム中に含まれている量は、種類によって異なるが、0.4~1.4グラムである。

 毎日そのくらいの量のEPAを摂(と)っていれば、中性脂肪を下げる働きが期待出来るけれども、魚を食べない日がつづくような場合には、サプリメントで補うべきだろう。
 EPAは、中性脂肪とコレステロールを下げるだけでなく、血液をさらさらにして血栓症や心臓病のリスクを下げることがわかっている。
 文明社会におけるEPAの疫学調査は、1980年代のはじめに、千葉大の研究者たちが、勝浦と柏で行ったのが最初で、その成績は世界中の研究者の間で、大きな反響を呼んだ。
 漁港のある勝浦と、農村地帯の柏では、住民の魚の摂取量が違い、それが血小板の凝集能と、赤血球の変形度の違いとなって、はっきり示されたからだ。
 むろん、血小板凝集能が下がれば、血液の粘度が下がって、さらさらになり、赤血球変形度が上がれば、末梢血管への流れがよくなる。
 魚の摂取量は、勝浦の人たちの1日平均250グラムに対して、柏の人たちは80グラムで、血小板凝集能は高く、赤血球変形度は低かった。

●まるもと・よしお 1934年、大分県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。作家、栄養学ジャーナリスト、料理研究家。

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2006/06/15

やっぱり野菜と果物って大事

丸元さんの記事はためになるのでいろんな本をよませてもらっています。

「ありふれた野菜・果物に抗がん力」

 いま強い抗がん作用が注目されて、世界中で多数の動物実験が行われているPCA(プロトカテキン)は、八百屋に並んでいる日常的な果物と野菜に含まれている栄養素である。
 ラットに肝臓がんを発症させる発がん物質を与えた実験では、PCAががんの発生を防ぎ、肝臓の細胞の損傷を顕著に抑えている。そして、発生してしまった腫瘍の数を減らしている。
 しかも、がんの発生初期だけでなく、進行段階でも同様の効果を示しているのだ。
 発がん物質の害を打ち消すだけの非常に強い力があるわけで、その他の多数の研究でも、ラットとハムスターの大腸がん、肝臓がん、膀胱(ぼうこう)がん、口腔がんを防いでいる。
 では、このPCAは、どんな果物と野菜に含まれているのかというと、ほとんどの果物と野菜に含まれている。だから、高価な果物や珍奇な野菜を求める必要はまったくない。ただ、ありふれた果物と野菜をたっぷり―とは、食べたいだけの量―食べていれば、十分にとれる栄養素なのである。

 問題は、たっぷり食べるという点だが、外食をしていると、なかなかそれができない。野菜は肉料理などにあしらわれているだけ、という店が多いからだ。
 しかし、料理の選択の仕方によっては、かなり野菜がとれる店もあるので、そういう店を多く知っているかどうかも、あなたの健康を左右することになる。
 むろん、PCAは果物と野菜に含まれている多数の栄養素のひとつに過ぎず、これ以外にも重要な働きをするものがたくさんあるのだから、食事に占める果物と野菜の量は、誇張ではなく健康を左右することになるのだ。
 現在では、世界中どこに行っても同じような果物と野菜が売られているが、それはさまざまな原産地のものが世界中に伝播(でんぱ)して、主要な農作物になった結果である。おそらく人類は、それが栄養的に重要な食品であることに気付き、主要な農作物にしていったのだ。
 そして、どこででも手に入るありふれたものになったのだが、ありふれた農作物にわれわれの健康を支える栄養が含まれていることを、科学が証明し始めている。

▼丸元淑生(まるもと・よしお) 1934年、大分県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。作家、栄養学ジャーナリスト、料理研究家。

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2006/05/27

関節リウマチ薬が癌(がん)、感染症リスクを増大

リウマチ薬、相当危険です。

2006.05/16ヘルスデージャパンニュースより

腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬による治療を受ける関節リウマチ患者は、癌(がん)および重篤な感染症を発症するリスクが高いことが明らかになった。この研究は、米メイヨークリニック(ミネソタ州)医学部教授でリウマチ科医のEric Matteson博士らによるもので、米国医師会誌「JAMA」5月17日号に掲載された。
現在米国で認可されているTNF阻害薬(生物学的製剤)は、インフリキシマブ(商品名:レミケード)およびadalimumab(同:Humira)の2種類。ともに、関節リウマチの主な一因と考えられている蛋白(たんぱく)質であるTNFを無力化することにより、効果を発揮する。いずれも重篤な感染症のリスク増大をもたらすことがわかっており、以前から薬剤の添付文書にも警告が示されていた(編集部注=日本国内未承認薬は英文表記)。

今回の研究は、両薬剤に関する過去の9つの無作為化プラセボ(偽薬)対照試験において、TNF阻害薬による治療を受けた患者約3,500例およびプラセボ治療を受けた対照群約1,500例のデータを解析したもの。全体で、いずれかのTNF阻害薬による治療を受けた患者の発癌リスクはプラセボ群に比べ3.3倍高く、重篤な感染症の発症リスクは2.2倍であり、低用量で使用した患者に比べ、高用量を用いた患者で悪影響が有意に多くみられた。

研究チームによると、2種の薬剤のいずれかを使用する患者のうち154人に1人が6~12カ月以内に癌を発症し、49人に1人が3~12カ月以内に重篤な感染症を発症するという。理由は未だ明らかにされていないが、体が本来もつ感染症や癌細胞に対する防御力が薬剤によって妨げられるのではないかと考えられる。

一方、このリスク増大が薬剤によるものか、関節リウマチそのものによるものなのかは依然として疑問だと指摘する専門家もいる。また、薬剤が原因であるとしても、この薬剤による利益はリスクを上回るという。「関節リウマチをコントロールできている患者の機能的能力は、コントロールしない場合よりはるかに高く、余命も長い」とMatteson氏は述べている。Matteson氏らは、今回と同じ方法を用いて、ほかの薬剤のについても製造販売後の臨床試験を行っていく意向だという。

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2006/05/22

内臓脂肪症候群:「ぽっこりおなか」にご用心

今日の記事でーす。最近超多忙のため申し訳ありませーん!

不摂生を重ねた、ぽっこりおなかにご用心--。厚生労働省は初の全国調査で、40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」とその予備軍だったと発表した。心筋梗塞(こうそく)や脳卒中など、死に直結しやすい生活習慣病の引き金になるとされるが、どうすれば予防できるのだろうか。【永山悦子】

◇内臓脂肪減らす有効な方法は…

メタボリックシンドロームは、内臓に脂肪がたまり、高血圧や高血糖、高脂血症などの症状が一度に複数出ることを指す、新しい病気の概念だ。「メタボリック」は「代謝」の意味で、代謝異常が起きていることを示す。国内の診断基準は、日本内科学会など8学会が昨年4月に定めた。「おなかがぽっこり出ていて、健康診断の数値のいくつかが正常値より少し高め」という人が該当する。

01年に公表された労働省研究班による国内約12万人を対象にした調査では、軽症でも肥満、高血圧、高血糖、高脂血症のうち二つに当てはまる人は、全く当てはまらない人と比べて、心臓病を起こす可能性が約10倍、三~四つ併せ持つ人は約30倍に上った。「正常値をわずかに超える数値でも、症状がいくつか集まると怖さが増すということ」(宮崎滋・東京逓信病院内科部長)だ。このため、同シンドロームの血圧などの診断基準は、通常の値よりも低く設定されている。

気になるウエストの基準は、コンピューター断層撮影(CT)のデータを基に、内臓脂肪の表面積が100平方センチ以上ある人の平均値を採用した。女性は皮下脂肪も多くついているため、その分、基準は大きくなっている。

生活習慣病はこれまで、症状ごとに別々の薬を服用して治療していた。しかし、一つの症状だけが治っても、内臓脂肪がそのまま残れば再発したり、別の症状が悪化する可能性がある。

 では、内臓脂肪を減らす有効な方法は何か。

日本肥満学会理事長で住友病院(大阪市)の松澤佑次院長は「内臓脂肪は蓄積しやすい一方、減らすことも比較的容易だ。そこが蓄積しにくく減らしにくい皮下脂肪と違う。皮下脂肪は『定期預金』、内臓脂肪は出し入れ自由な『普通預金』のようなもの。歩く機会を増やしたり、食事の量に気を付けてほしい」と話す。日本ウオーキング協会副会長の泉嗣彦ウオーキング医科学研究所長によると、歩く量を1日あたり1000歩増やすだけで、数カ月で内臓脂肪が大幅に減るケースが多いという。

厚労省は08年度から、健康診断のターゲットを同シンドロームに絞り、健診受診率の向上と、その後の保健指導の徹底に取り組む計画だ。藤田敏郎・東京大医学系研究科教授(内科学)は同シンドロームについて「診断基準には未完成な部分も残っている。だが、自分の健康を気遣い、生活習慣を見直すきっかけとしての意義は大きい」と話す。

毎日新聞 2006年5月22日 10時34分 (最終更新時間 5月22日 10時51分)

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2006/05/16

メロドラマやトークショー 高齢者の脳を鈍らせる?

面白い記事をみつけました!

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昼間、テレビのメロドラマやトークショーをよく見る高齢女性に認知障害が生じやすいことが分かった。
研究を行なった米ニューヨーク市立大学ブルックリンカレッジ行動科学助教授のジョシュア・フォーゲル博士によると、
明確な因果関係は不明なものの、この2種類の番組に何らかの意味があるのは間違いないという。

今回の研究でフォーゲル博士らは、メリーランド州ボルティモア在住の70~79歳の
健康な女性を対象とした1996年の研究データを検討した。
被験者はニュース、メロドラマ、コメディ、クイズなど14種類のテレビ番組の中から好みのものを選択し、
さらに記憶力、意思決定力などの認知的技能を評価するテストを受けた。

その結果、トークショーをよく見る女性には、長期的な記憶障害が7.3倍多くみられ、メロドラマをよく見る女性には、
注意力障害が13.5倍多くみられた。
テレビ番組が認知能力を改善することを示す証拠は認められなかった。
テレビによる小児への影響を研究する米ワシントン大学小児保健研究所フレドリック・ジンマーマン所長は、
この研究から「高齢者が頭を使わないようなテレビの見方をすると、認知力の低下に
つながることがわかる」と述べている。
テレビの見過ぎで、小児の学力および認知力の発達が妨げられることもわかっているという。

テレビにはストレスが緩和されるなどの利点もあるが、フォーゲル博士は、「医師は今回の結果を念頭に置く
必要があると考える。高齢女性がトークショーやメロドラマを好んで見ている場合、認知障害のサインである
可能性があり検査が必要」と述べている。

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2006/05/06

日常生活でのがん予防~抗酸化物質やVDが乳がんのリスクを減少

(2006.4.7ヘルスデーニュースより)

大豆、果物、緑茶などの食品に多く含まれる抗酸化物質やビタミンD(VD)は、女性の乳がんや卵巣がんのリスクを減少させることが、最近の研究で明らかになった。
抗酸化物質としては、ビタミン(A, C, E)、ミネラルなどがあるが、ポリフェノールの1種で植物に含まれ色素成分として存在することが多いフラボノイドも抗酸化作用が強い。大豆に含まれるイソフラボン、ベリー系果物のアントシアニン、緑茶のカテキンなどがよく知られている。

米国の乳がん女性1,434人と非乳がん女性1,400人の食事内容を比較した研究では、フラボノイドを一番多く摂取している群(グループ)の閉経後女性は、乳がんに罹患するリスクが45%低かった。また、6万6,000人以上の看護士を対象とした看護士健康調査で、紅茶、ブロッコリなどに多く含まれるケンフェロールというフラボノイドを一番多く摂取する群の女性は、一番少ない群の女性に比べて、卵巣がんになる確率が38%少なかった。

一方、VDのがん抑制効果の報告も多くなされている。カナダの乳がん女性576人とがん罹患歴のない女性1,135人を対象とした研究で、屋外での活動時間の長い女性(VDは日光浴後に体内で形成される)、肝油を摂取している女性、は乳癌リスクが低かった。また米国人女性1,783人の血中VD代謝産物を測定した研究では、VD値が最も高い群の女性の乳癌リスクが50%減少していた。このほか、VD値の高い女性の卵巣がん、結腸癌のリスクが低い報告もある。

紫外線の当たりすぎは皮膚がんを招くが、適度な日光照射およびサプリメントなどの摂取でビタミンDを多く摂り、また果物や野菜から多く抗酸化物質をとることは、女性のがん防止に役立ちそうである。

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2006/04/26

肥満になりやすい遺伝子の発見

へーっという記事を農水省からみつけました。
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生命の遺伝子情報はDNAに記録されています。DNAは4種類の塩基で構成されていますが、遺伝子情報を担う塩基配列は個人個人で微妙に異なります。
多くの場合、DNAの塩基のうち1つだけが欠けたり他のものと置き換わったりしています。DNAの塩基が1カ所だけ別の塩基に置き換わっていることをSNP(single nucleotide polymorphism)と言い、スニップと発音します(複数の場合は、SNPs、スニップスです)。

人間のDNAを構成する30億塩基のうち、SNPは数百塩基に1ヵ所とかなり大きな割合で発生していると推測されており、こうした違いが個人個人の体質の違いを決めていると考えられています。

従って、SNPの違いが分かれば、病気にかかりやすい体質とか、太りやすい体質だとかが分かるため、個人個人の体質に合わせた最も良い予防法や治療法の選択が
可能となります。
こうした個人個人の体質に合わせた医療のことをテーラーメード医療またはオーダーメード医療と呼びます。

アメリカ・ボストン大学などの研究チームは、太りやすさに関係しているSNPを発見したと科学研究雑誌Scienceに発表しました(2006/4/14)。

研究チームは、フラミンガム心臓病研究に参加したアメリカ人694人の血液サンプルと体格データ(BMI)を使って、DNAの塩基が置き換わっているSNPと体格(BMI)との関係について86,604カ所を解析しました。

その結果、遺伝子INSIG2の近くにあるrs7566605と呼ばれる部分にSNPがある人は、そうでない人より1.3倍、肥満になりやすいことが分かりました。

この遺伝子INSIG2は、コレステロールなどの合成を抑制することが知られており、動物実験でも肥満抑制効果が明かとなっています。
そのため、今回見つけられたSNP(rs7566605)の変異により遺伝子INSIG2の働きが阻害されたため、肥満が促進されたのではないかと考えられています。

 また、西欧系米国人、アフリカ系米国人、子どもからなる異なった集団でも、このSNP(rs7566605)は肥満と関係していることが確かめられました。
今回の調査では、約10人に1人の割合でこのSNP(rs7566605)が認められたことから、かなり一般的な変異と考えられています。

 肥満は、2型糖尿病、心臓病、メタボリックシンドローム、高血圧、脳卒中やいくつかのガンの原因となっています。そのため、肥満の遺伝子素因であるSNP(rs7566605)の発見により肥満の予防法や治療法の開発とともに生活習慣病の予防にも役立つと期待されています。

 こうした研究が進めば、将来、「あなたは太りやすい体質なので、1日のカロリーを2000kcalに抑えて果物を沢山食べるようにしなさい」
といった栄養指導が行われる時代が来るかも知れません。

【文献】
Herbert, A. et al.: A Common Genetic Variant Is Associated with
Adult and Childhood Obesity. Science 312: 279-283. (2006)
[DOI: 10.1126/science.1124779]

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2006/04/16

薬で泣きを見ないための必須知識&情報

ゲンダイの記事でぜひごらんいただきたいものがありましたのでご紹介いたします。
日本では薬剤消費量は日本一。それに伴って薬剤副作用による事故も世界一です。

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★処方薬の副作用教えます
病院・医者からもらう処方薬の副作用で死亡する事故が後を絶たない。薬の副作用で健康被害を受けた人の3割は、退職や減収を強いられたという調査結果もあるだけに、副作用情報は頭に叩き込んでおきたい。
 ところが製薬会社でつくる「くすりの適正使用協議会」の調査によると、患者の7割が処方薬の副作用情報を知りたいと思いながら、実際に情報を受けたのは27%だけ。
 そこで薬剤師で「医薬情報研究所」医薬情報部門責任者の堀美智子氏に、多くのサラリーマンを悩ませる生活習慣病である高血圧、糖尿病、高脂血症の処方薬について注意点を聞いた。

●高血圧
 カルシウム拮抗薬やACE阻害薬、β遮断薬は、服用中に咳(せき)が出やすく、α遮断薬は鼻がつまりやすい。これを副作用と知らず、市販のかぜ薬などを飲むと危険だ。
「総合感冒薬や咳止めなどに含まれる交感神経刺激薬は、血圧をさらに上昇させる恐れがあります」
 β遮断薬には、胸焼けや食欲不振の副作用もある。
「一部の市販胃腸薬に含まれる胃酸の分泌を止める成分H2ブロッカーは、β遮断薬の作用を強めるため、血圧が下がり過ぎ、めまいやふらつきなどの副作用が出ることがあります。鼻炎薬や総合感冒薬、下痢止め、胃腸薬など一部の市販薬に含まれる抗コリン薬も同様です」
 高血圧患者はカリウムの摂取を勧められる。だが、カリウム保持性利尿薬やACE阻害薬の服用者は、高カリウム血症を引き起こす恐れがあり、避けた方が無難だ。
「『血圧が高めの方へ』をうたう特定保健用食品とACE阻害薬が組み合わさると、降圧作用が強く出て、血圧が下がり過ぎる場合があります」

●糖尿病
 糖尿病で血糖値を下げる処方薬を飲んでいる人が、高熱を抑えるため市販の解熱鎮痛剤のアスピリンを飲んだら冷や汗が出て動悸(どうき)が激しくなるということがある。
「アスピリン自身にも血糖値降下作用があり、処方薬との相互作用で、低血糖になることがあるのです」
 市販の総合感冒薬などに含まれる交感神経刺激薬は、逆に血糖値を上昇させる作用があり、処方薬と効果が反発して血糖値のコントロールが難しくなる。同様の理由でαグルコシダーゼ阻害薬を服用中の人は、総合胃腸薬や消化薬を併用してはいけない。
「高血圧か高脂血症を併発している糖尿病患者は、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高く、予防の意味で前者はカルシウム拮抗薬、後者はアトルバスタチンカルシウム水和物を飲んでいるケースが多い。ところが、どちらも血糖値を上昇させやすいのです」
 服用中は定期的に血糖値のチェックを。

●高脂血症
 高脂血症治療薬は複数服用をしてはいけない。急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症を引き起こす恐れがある。中でもHMG―Coa還元酵素阻害薬とフィブラート系薬剤の併用はダメ。腎機能が低下している人は特に要注意だ。
「フィブラート系の処方薬の服用者が、抗凝固薬のワーファリンやスルフォニル尿素系血糖降下薬などを併用すると、併用薬の作用が増強しやすいので、これも気をつけましょう」
 うるさがられても、薬の副作用は必ず医者に確認することだ。

★市販薬 バカな飲み方危険な飲み方
 医者に行くほどではないが、ちょっと具合が悪いというときは市販薬だが、気をつけなければいけないことがある。市販薬は医者で処方される薬より成分量が少なく安全性は高いといっても、持病で服用している処方薬や食べ物との“危険な組み合わせ”には要注意だ。「間違うと危ないくすりののみ方」の共著者で、「メディサイエンスプランニング」代表取締役社長で医学博士の浦江明憲氏に聞いた。

●風邪薬
 マレイン酸クロルフェニラミンを含む抗ヒスタミン薬配合の風邪薬は、卵酒と一緒に飲むと強い眠気に襲われる。
「アルコールの作用が増強されるからです」
 主な市販薬は、「エスタックイブ」「コンタック総合感冒薬」「新ルルAカプセル」など。
 アセトアミノフェンを含む解熱鎮痛薬は、キャベツと一緒にとると効果が弱まる。
「キャベツに含まれる成分によって、肝臓でのアセトアミノフェンの代謝(無毒化)にかかわる酵素の働きが促進され、解熱鎮痛効果が低下します」
 主な市販薬は「新エスタック『W』」「改源」など。

●胃腸薬
 水酸化アルミニウムゲルや水酸化マグネシウムを含む消化性かいよう治療薬は、肉などの高タンパク食をとると薬効が弱まる。
「高タンパク食に含まれるリン酸と胃腸薬のアルミニウムが結びつくと、リン酸アルミニウムが形成され、胃酸を中和する力が弱まるのです」
 主な市販薬は「新三共胃腸薬」「大正胃腸薬Z」など。
 ラクトミンを含む乳酸菌製剤は、食前に飲むと胃酸にやられて効きめが低下する。
 主な市販薬は「パンシロンN10」「ビオフェルミン健胃消化薬錠」など。

●外皮用薬(張り薬・塗り薬)
 インドメタシンを含む消炎鎮痛薬は、アスピリンぜんそくのある人は使わない。
「アスピリンぜんそくを誘発する可能性があります」
 主な市販薬は「アンメルシンハップ」「エアーサロンパス インドメタシン1.0%」など。

●禁煙補助薬
 ニコチンを含むニコレットなど禁煙補助薬は、高血圧・糖尿病薬と併用すると逆効果だという。
「降圧剤のβ―遮断薬を使っている人は血圧降下作用が弱くなるし、糖尿病の人は血糖値が上がって血糖コントロールが難しくなります」
 手軽で便利な市販薬も、これらのことを知った上で使わないと、期待した効果が得られなかったり、危険な目に遭ったりすることを肝に銘じた方がいい。

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2006/04/15

妊婦の9割超、「葉酸」不足・先天異常招く恐れも

妊婦や若い女性に大切な栄養素である「葉酸」を、厚生労働省公表の摂取量の目安よりも多く摂取している妊婦は7.5%で、90%以上の妊婦が摂取不足なことを横浜市立大学などのグループが突き止めた。足りないと胎児の先天異常や妊婦自身の貧血・妊娠中毒症などにつながる。22日から横浜市で始まる日本産科婦人科学会で発表する。

 妊娠5カ月目の妊婦53人に食事内容を聞き取り調査し、妊娠中の2カ月間の摂取量を推計した。平均摂取量は1日当たり275マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムだった。厚労省は、妊娠可能な年齢の女性は1日に400マイクログラム以上摂取することが望ましいとする指針を2000年に公表。この目安を上回った女性は全体の7.5%にとどまった。

胎児の先天異常には、妊娠中よりもむしろ妊娠前の葉酸不足が影響しているとされる。ただ食習慣は短期間には変わりにくいため、こうした不足状態が妊娠前から続いていた可能性が高い。

(nikkei net 4.10)

妊娠中もライフパックで栄養補給!

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2006/04/12

マグネシウムでメタボリックシンドロームのリスク低下

(3・27ヘルスデーニュースより)

糖尿病や冠動脈疾患につながるメタボリックシンドロームの罹患率低下に、マグネシウムの豊富な食品が役立つことが最新の研究により判明した。米医学誌「Circulation」3月28日号に掲載された報告によると、米国人約4,600人を対象として1985年に開始された研究で、マグネシウム摂取量の多い人はその後の15年間のメタボリックシンドローム発症リスクが31%低いことが明らかになったという。

メタボリックシンドロームの症状には、高血圧、高血糖、高脂血症のほか、「善玉」であるHDLコレステロールの低下などが含まれる。このうち3つ以上が認められると、心血管疾患および糖尿病のリスクが増大する。マグネシウムとメタボリックシンドロームの関係を示す研究は初めてではないが、米ノースウェスタン大学(イリノイ州)医学部助教授Ka He博士によると、今回の研究では新たに「マグネシウムを多く摂取することで、メタボリックシンドロームの個々の症状のリスクが低下する」ことがわかったという。

マグネシウムが含まれる食品には、オヒョウ、炒りアーモンド、カシューナッツ、ホウレンソウ、全粒シリアル、アボカド、バナナおよびレーズンなどがある。被験者のうち約16%は、マグネシウムの栄養補助食品(サプリメント)を利用しており、サプリメントの有効性も示された。

今回の研究の特色は、開始時点で20歳代という若年者を主に対象としている点。若い人は寿命を延ばすことには無関心だが、この結果から、若い人も健康的な食生活に関心をもつべきであることがわかるとHe氏は述べている。

米国医学研究所(IOM)は、19~30歳の男性で1日400mg、女性で310mgのマグネシウム摂取を推奨している。しかし、心臓の健康のためにマグネシウムが果たす役割はごく一部にすぎないという。一般にいわれるように、禁煙や運動、野菜や果物を多く摂り、脂肪の多い食品を控えることも不可欠である。

Img20060327

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