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2006/03/23

切実!認知症を予防するサプリ

栄養ジャーナリスト 丸元淑生 短命の食事・長命の食事より。

40歳を過ぎると人の名前が思い出せなかったり、置いた場所を忘れて車のキーを探したりすることが多くなる。それは脳の老化の最初のサインだが、脳が疲れ切っていることのサインでもある。
そこで脳細胞に最善の栄養的な環境を与えてやれば疲れが回復し、老化が防止されて、症状が減ることになり、将来起こりうる認知症やアルツハイマー病などの深刻な脳の障害の予防にもつながることがわかっている。

その状況の脳細胞が最も必要としているのは抗酸化栄養素なので、勧められているのは次の4つのサプリメントだ。
これで最強の抗酸化栄養素のネットワークができるからである。

(1)いちょうの葉エキス
(2)ビタミンE
(3)アルファ・リポ酸
(4)コエンザイムQ10

いちょうの若葉には脳の血流をよくする抗酸化力を持ったファイトケミカルが高濃度に含まれているのでサプリメントとして売られている。ヨーロッパでは、抑うつ、記憶力の減退、集中力の欠如、不安などに対して医師が処方しているものである。

脳では酸化窒素が脳細胞間のコミュニケーションを調整して、集中、新しい情報の知得、記憶の保持などを助けているが、厳しい制御をしていないと脳細胞を破壊する危険な物質である。
いちょうの葉エキスの働きの1つはその酸化窒素の制御を助けることで、それ以外にもさまざまな働きによって脳細胞の環境をよくする。

アルファ・リポ酸は脳卒中を起こした動物に与えた実験で、脳卒中に続いて起こる脳のダメージを完全に防いでいる。
だから毎日脳細胞に起きているフリーラジカルの攻撃からも脳細胞を守ると考えられている。

コエンザイムQ10はビタミンEの働きを高め、加齢によって起こる脳の障害を軽減し、逆転させることもある。

ネズミに筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させて、脳細胞に対する毒性をもった薬を与えた実験では、たちまち脳に大きな損傷が出来て拡大し、脳の組織が破壊されて急速な死を招いている。しかし、その薬と一緒にコエンザイムQ10を与えられたALSのネズミは、脳の損傷が明らかに少なくなり、平均で8日長く生きている。

この実験は高齢者に起こりうる脳のダメージを極端な形で見せたものだが、健康な脳の正常な老化の過程でのコエンザイムQ10の働きはもっと大きいと思ってよい。

●まるもと・よしお 1934年、大分県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。作家、栄養学ジャーナリスト、料理研究家。

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