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2006/03/28

カロテノイド発見の歴史とその健康効果

私は朝ごはんは果物、夜はデザートに果物、おなかがすいたら間食に果物・・・ともっぱら果物を食べています。(ああなんとヘルシー!)おかげさまでとても調子がよいですわ~。

果物について、もっと知っていただきたく、農水省の果物課の記事をご紹介。
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果物などで見られる色とその化合物について多くの研究者が大変興味を持っていました。
黄色い色素についての研究は19世紀の初めまでさかのぼることができます。
黄色い色素(β-カロテン)を最初に分離したのはWackenroderで1831年のことでした。その後、
他の多くのカロテノイドが、1800年代に発見され命名されました。
しかし、当時はまだその分子構造は未知のままでした。

WillstatterとMieg(1907年)によって初めてβ-カロテンの分子式がC40H56(炭素が40個、水素が56個から
なる化合物)であることが明かとなりました。
その分子構造はポール・カーラー(Paul Karrer, 1930-31年)によって解明されました。
この研究はビタミン、プロビタミンの構造を決めた最初の仕事です。
そのため、彼は1937年にノーベル化学賞を受賞しました。

1913年McCollumは、バターや卵の黄身にネズミの成長に不可欠な成分があることを発見し、翌年 (1914年) 、
その成分の抽出に成功しました。この成分がビタミンAです。
一方、OsborneとMendel(1913年)は、黄色い色素(カロテンやキサントフィル)を含む野菜がビタミンAの供給源と
して有効であることを示しました。
そこで、Steenbock(1919年)は、黄色と白色のとうもろこしをネズミに食べさせたところ、白色のトウモロコシを
食べたネズミにはビタミンA欠乏症が現れたのに対して、黄色いトウモロコシを食べたネズミにはビタミンAの
欠乏症が現れないことを示しScienceに発表しました。
この実験から、彼は、黄色のトウモロコシに含まれているβ-カロテンが体内でビタミンAに変化すると考え、
ビタミンに変化する物質としてプロビタミンという新しい概念を提案しました。

人に対する生理作用についての様々な研究は1970-80年代に精力的に行われました。
1980年代の早い時期にβ-カロテンが人の体内でおきる酸化を防止する機能があることが分かり、ガンなど
生活習慣病の予防に役に立つことが見いだされました。
最近では、β-カロテンだけでなく、β-クリプトキサンチンも注目されています。
カロテノイドは、抗酸化力が強いため、ガン、動脈硬化、心臓病、関節炎、白内障などの生活習慣病を
予防する効果があると期待されています。

β-カロテンなどプロビタミンAは、ビタミンAの安全な供給源です。
ビタミンAであるレチノールを過剰に摂取すると障害がでることが知られていますが、β-カロテンは、過剰に
摂取しても身体に蓄えられ、必要に応じてビタミンAに変換されるため過剰障害が起きません。
そのため、ビタミンAの半分はβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンなどから摂取するのがよいとされています。
世界的に見てビタミンAの供給源の80%は果物と野菜です。
果物ではミカンやアンズ、カキ、ビワなどに多く含まれています。
そのため、色のついた果物を食べて健康を維持・増進しましょう。

【用語解説】
カロテノイドとは:
 カロテノイドは、植物などに多く含まれている色素で、今までに600種類以上知られています。カロテノイドは大きく分けてキサントフィルタイプとカロテンタイプとがあります。この中で、プロビタミンAとして働くのはβ-カロテン、α-カロテン、β-クリプトキサンチンです。カロテノイドは、ドイツ語に由来するカロチノイドと言い表されることもあります。

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